働き方

美容師の未来はこう変わる:3つの働き方はどれくらいの割合になるのか?

by Mori — MUUK share salon 代表

シェアサロンフリーランス美容師
美容師の未来はこう変わる:3つの働き方はどれくらいの割合になるのか?

前回の記事では、
「なぜ美容師の働き方は3つに分裂するのか?」
という“構造”を説明しました。

今回は、そこからもう一歩踏み込みます。

  • 将来、それぞれの働き方はどれくらいの割合になるのか?
  • どんな性質の美容師が、どの方向に寄っていくのか?
  • 10年後、業界はどう見えるのか?

未来の姿を、できるだけリアルに描いてみます。

あなたの「これから」を考えるヒントになるはずです。

結論:10年後の働き方の割合はこうなる

美容師がサロンで女性客にカット施術をしている様子

美容師の働き方は、10年後にこういう比率に近づくと考えています。

① 安定型(雇用)……50〜55%

② クリエイター型(シェア/フリー)……35〜40%

③ ビジネス型(独立・経営)……10%前後

これは感覚ではなく、
人口動態・価値観・業界構造・SNSの影響・経済合理性
を合わせて考えると、このくらいに収まるのが自然だからです。

それぞれの理由と、どんな人が寄るのかも解説していきます。

1章:① 安定型(雇用)が50〜55%を維持する理由

JOB の文字と虫眼鏡のイラストによる就職・求人のイメージ

安定を求める若手は、今も全体の半数以上

美容学生は就職先を選ぶ際に、
“教育制度の充実”や“収入の安定”を重視する傾向があることは、複数の進路調査や就職実態調査で共通して語られています。

大型サロンは“学校の役割”を担い続ける

新卒を受け入れ、技術を教え、基本を育てる。
この仕組みは消えません。

フリーや委託から“安定へ戻る人”も一定数いる

フリーは自由ですが、自分で責任を背負う働き方。
心理的負荷が大きい時は、
雇用サロンへ戻る人が約2~3割ほどいます。

雇用には“4つの守り”がある

  • 売上責任
  • 技術責任
  • 経営責任
  • 心理的責任

これらを一人で背負わないという強みは、今後も揺らぎません。

どんな人が“安定型”に寄るか?

  • 毎月の収入を安定させたい
  • ミスやクレームを一人で背負いたくない
  • チームにいる方が成長できる
  • 時間のリズムを崩したくない

→『守られながら伸びるタイプ』 です。

2章:② クリエイター型(シェア/フリー)が35〜40%まで拡大する理由

CREATE の文字ブロックが並ぶクリエイティブな空間の写真

ここがいちばん伸びるゾーンです。

Z世代〜若手の価値観が“自由 × SNS”

「好きな時間で働きたい」「世界観で勝負したい」
この価値が主流になってきています。

SNSの影響で“個人で集客”が当たり前に

Instagram・TikTokが名刺の役割を果たし、
店舗ブランドより“人”で選ばれる時代です。

シェアサロン市場は10年で倍以上に拡大する

  • 個室・半個室需要
  • ママ美容師の働き方改革
  • 2拠点美容師
  • 時間単位の働き方

需要が供給を圧倒していて、
シェア市場は今後もっと伸びます。

収入・時間の合理性が圧倒的に高い

  • 歩合70〜90%
  • 時間を自分で決められる
  • 個人ブランドで固定客を作れる

これは、構造的に“伸びる側”です。

どんな人が“クリエイター型”に寄る?

  • 一人で動くと力が出る
  • SNS発信が苦じゃない
  • 世界観で勝負したい
  • 自分のペースで働きたい
  • お客様と深い関係でつながりたい
  • 提案型の美容師タイプ

→『個人ブランドで生きるタイプ』 です。

3章:③ ビジネス型(独立・経営)が10%前後に収束する理由

独立サロンの内装とセット面が並ぶ美容室の店内写真

独立は、昔より“高コスト・高リスク”

  • 家賃
  • 材料費
  • 人件費
  • 広告
  • 税金
    これをすべて背負うのは、難易度が高い。

起業気質は人口の10%前後

どの業界でも「経営者向き」はこのくらいの比率です。

Z世代は“自由を奪うもの”を好まない割合が多い

経営は責任や拘束が大きい。

どんな人が“ビジネス型”に寄る?

  • 人を育てるのが好き
  • 経営や仕組みを作るのが好き
  • 店という“箱”を持ちたい
  • チームを率いたい

→『事業を作りたいタイプ』 です。

4章:近未来の美容師の世界はどうなるのか?

安定型(雇用)は “学校 × コミュニティ” になる

美容師の基礎を学ぶ場所。
チームが好きな人の居場所。
技術と人間関係のベースをつくる土台。

クリエイター型(シェア)は “個人のスタジオ” になる

ヘア × 写真 × SNS × 世界観
すべての中心が「個人」になる。
美容師というより
“クリエイター兼スタイリスト” という職業に近づいていきます。

ビジネス型(独立)は “少数精鋭のサロン企業” になる

教育 × 世界観 × 地域性を掛け算して、
小さく強いブランドをつくる。

最後に

美容師の働き方は、
これから確実に“分裂”していきます。(全国的に)

でもそれは不安ではなく、
「選べる自由が広がっている」という、むしろ希望です。

働き方が豊かになれば、
人生の選択肢も豊かになります。

あなたの未来は、
あなた自身が選べる時代に入りました。
ぜひ今後のキャリアで迷った時に読んでみてください。

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この記事を書いた人
Mori
Mori
原宿・代官山のサロンを経て、ヨーロッパ、オーストラリアで数年間フリーランス美容師を経験。